芋づる式テーマ

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

魚舟・獣舟 (光文社文庫)

読みました。傑作だと思います。短篇集ですが、内容が詰まっていて「これって本当に短篇集?」って疑いたくなるほどです。なんでだろうなーとは思っていたのですが、恐らく大きなテーマがあってそこにぶら下げていく小さなテーマってのがいっぱいある。ここがポイントなんじゃないかと。大きなテーマを読もうとしていると小さなテーマが出てきて、その小さなテーマを読み解くためにまた頭をつかう。あまりやる過ぎるとただの思い小説なのでしょうが、そう思わないってことはストーリーに魅力があるか、読者の視点の誘導が上手いのかといってところでしょうか。

後、部会で最近のSF作家って家族嫌い?って話を出しました。