つつらつつら恨みがつのり

エルヴィスって言うとなに思い浮かべます?

まあ普通はこっちでしょうね。監獄ロックで有名なエルヴィス・プレスリー。彼は50から70年年代あたりの人ですが80年代に、もう一人エルヴィスがいます。

そう、エルヴィス・コステロ。今回はこっちです。なぜかって言うと、いまさらアリソンばかり聴いているから。

恐らく最近の若い人が知っているとしたら映画「ノッティンヒルの恋人」のED曲「she」ではないでしょうか。それが、こちら。

She maybe the face I can't forget/ 私は彼女の表情を忘れることなど出来ない
May turn each day into a heaven or a hell / 彼女しだいで天国にも地獄にもなる
The meaning of my life is SHE / 私の生きる意味、それはそう彼女
なんて甘い歌詞が連なり恋愛を賛歌するような伸びのある声とあいまりウットリとするものです。
歌詞はこちらへ http://hanimaru.blog1.fc2.com/blog-entry-66.html

その他にも「smile」も有名でしょう。月九「空から降る一億の星」の挿入歌です。さんまちゃんとキムタクのあれですな。こっちのがわかりいい人もいるでしょう。

When there are clouds in the sky /空が曇ってるときだって
You'll get by if you smile through your fear and sorrow /笑顔があれば不安や悲しみだって乗り越えられるよ
とか歌って人間笑顔があればなんでも出来ると言わんばかりの歌詞になっています。

日本ではこの二曲が有名なので、コステロは人間って凄いねとか、前向きにねというイメージがあると思います。それも悪くはないのですが、そんな人じゃねーから。そもそも、この「she」はシャルル・アズナブールが歌っているもののカヴァー。「smile」もターナ作詞チャップリン作曲。確かに後期のコステロはエルトンとかワンダーとかとつるんだりして軟化はしているけども。若いころはもっとはっちゃけてたのですよ。

それを象徴するのがこちらの「Alison

延々と別れた彼女を呪う歌です。たまたま会っちゃた元カノはもう結婚してるし、こっちは未練がないようでまだあるという嫌な展開。でもどうやら元カノは人生に疲れてるみたい、ざまぁwwwって感じ。凄いざっくばらんですけど。

Alison, I know this world is killing you.
Oh, Alison, My aim is true.

どやらkillには疲れさせるという意味があるみたいですがあまり変わらないでしょう。
世界が君を殺そうとしているんだよ。僕の狙いどうりだ。
といっているわけです。どうです。別にわざわざここまで導いたのが自分なわけはないのに狙いどうりだとか言ってしまうあたり「私の生きる意味は彼女」とか歳を経て歌っちゃう今とは違うでしょう。この「My aim is true.」の連呼。本人はさらっと歌ってますけど凄い歌詞じゃないかな。

ということで、コステロの紹介。なんで最近こんなの聞いてるかって?いろいろ思い出すことがあるからさ。どこかで「My aim is true.」と叫ぶ人がいたらそれは私です。生温かい目で見守ってください。