革命の意味とは

ペルソナ面白いよペルソナ。クリアしたらざっと感想まとめようと思います。
いまのところの感想は難易度調整凄く入ってるなということ。やっぱり優しめになってますね。ノーマルでやってるからかもだけど現在40レベ近いのにまだ初期装備なのよね。それくらいは優しくなってる。


さあ。本題に行きましょう。
太宰治リメイクでまだ人間失格はあるんだけど、ちょっと今回は斜陽をピックアップ。映像作品です。

主演はサトエリです。ほか客とに温水洋一とか。普通に有名どころだし期待していたんだけど、これはやっちゃったよね。駄作って言われてもしょうがない出来栄え。
斜陽というのは言ってしまえば貴族の没落物語で、お嬢様だったかず子が今まで知らなかった世間をしることによって精神的にどう変化していくか。堕ちていく様とその狂気。なぜ女の革命ということを言い出すのか。そもそも女の革命とは。ってのが面白いのだけど。これは、何もかも投げ出しているから何もわからない。
かず子が革命をしる切っ掛けになるシーンがあって自宅の書棚で革命に関する本を見つける場面があるのよね。一応、1シーンとして映画にもあるのだけど、ただ本を読んでいるだけなので原作を読んでいないと全く以て意味のわからない物になってる。だから、いきなり革命どうのこうの言い出す頭がパッパラーなお嬢様という風にしか見えないんだよね。
あと原作のほうではかず子から、弟の面倒をみる(だらしない方向へ)上原に一方的に送りつける手紙で、かず子の内面の変化を書いているのだけど、ここの最後以外スルーだからなぁ。確かに映像にはしにくのはわかるんだけどね。効果的なんだけどな。

と内容の話。まあファンが見ればそれなりに楽しめる人がいなくはないと思う内容です。

が、しかし…ここで終わらない

なによりビジュアル面がひどいよ。この監督は前に書いた聖家族大和路と同じ人なんだけど、お願いだから時代は統一しようよ。確かに年代明らかになっていないけどさ。没落貴族がいるて遺産で喰っていける時代なんて限られているでしょう。どことなく現代に近づけていこうというのはなんとなく察するけどね。
一番顕著なのはここだよね。いままで手紙くださいねと散々言っていたかず子が、いきなり携帯を取り出したとき。しかも折りたたみ式!ああ、ちゃんとメールも出来るのね。うん凄い衝撃的でした。目が点になるどころじゃないですよ。物語の背景変わっちゃうじゃん。どうせやるなら最初からここは現代だよってアピールしないと。見てる人絶対現代だと思わないから。卑怯ですよ。
一応現代っぽいところ拾っても、母親の病気が結核から癌になっているところくらいでしょう。しかも、自宅にやって来た医師が触診だけでわかる癌ってなによ。少し触っただけで「癌だ!なぜもっと早くみせなかった。手遅れだ!」とか。笑い声しかでませんよ。


ふう…けちょんけちょんにしたらすっきりしました。少し褒めます。

一番の見所は温水洋一の演技です。上原役なのですが、この上原。女遊び上等でデカダンな思想をもつ二枚目な役。おせじにもかっこいいとは言いにくい温水洋一が二枚目を、しかもちょいワルどころか普通に悪い男演じるのです。なかなか見れませんよ。面白いと思う人はいると思います。私は違和感が凄いあったけど本人は真面目に演じているから憎めないのよね。ただ太宰治のイメージが一番良く出ているキャラなのでイケメンであって欲しかった。役所広司とかいい感じなのにね。

ちょっと紹介すると、かず子が上原と初めてあった時。茶店へ会話をしつつお開きにしましょうかと、さきに外に出る温水洋一。あとからサトエリも外にでるやいなや温水が振り返って強引にキスをする。

かっこいいシーンではあるのですが背の足りない温水が階段を一段上がってキスをするのがシュールです。ほかにも「しくじった。惚れちまった」って有名な台詞もあるので温水ファンは是非。

結論としては温水洋一をめでる映画です。太宰治なにそれおいしいの状態。その温水でさえも賛否両論ありそうなくらい。