一角獣/多角獣
これで手に入りそうなスタージョンはほとんど読んだことに。
- 作者: シオドアスタージョン,Theodore Sturgeon,小笠原豊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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それでも、マエストロを殺せやビアンカの手が面白いことにはかわりない。
この本は人から借りて読んだのですが、その人がスタージョンは変人しか書かないといっていました。まあ、確かにそうなんですよ。マエストロを殺せの完璧超人のラッチや監房友達のクローリー。一番わかり易いのが輝く断片の主人公ですかね。その変人達はずば抜けているか、底抜けているため、ちょっとおかしなことをするんです。
しかしですよ。スタージョンの書く変人は、生なましいほど人間らしい。つまりスタージョンは変人を通して人間というのはいかなるものなのかを伝えようとしていると思うわけです。そして、スタージョンが伝えようとしている人間はネガティブなものではなく、必ずポジティブなものであるということ。安っぽい表現を使うと人間への愛がある。
そこが私がスタージョンを好きな理由の一つです。